CanonのLレンズはどこが違うのか?特徴やメリットを解説します。
こんにちは。てつみー (@te23_photohibi) です。
Canonのユーザーの憧れであるLレンズシリーズ。多くのプロカメラマンも愛用している高性能のレンズは他のレンズとどこが違うのか、特徴をまとめてみました。
Lレンズとは?
Canonのレンズの中でも最高峰の技術を集結させて作られたのがLレンズシリーズです。いわゆるプロユースのラインナップですね。「L」は「Luxury(=贅沢、高級)」から由来し、名実ともに最高級のレンズに仕上がっています。
赤いリングがLレンズの証。いかにも「本物」という感じがしてカッコイイです!
てつみー
特徴・メリット① 光学技術「圧倒的な描写性能」
なんといっても、他のレンズとの大きな違いは高い描写力です。
その鍵を握るのが「蛍石」「UDレンズ」「スーパースペクトラコーティング」などの光学技術。
蛍石
このフッ化カルシウム結晶は、「石」というその名が示すように、天然に見られる鉱物の一種である。目立つ特徴は屈折率や分散性がきわめて低く、赤外・紫外線に対する透過率が良いこと。
Canon 公式サイトより
UDレンズ
光学ガラスとして屈折率・分散ともに低い特性を持ち、異常部分分散特性も備えているため、適切な組み合わせにより蛍石と同様な効果を得ることができる。
Canon 公式サイトより
スーパースペクトラコーティング
フレアやゴーストとなるレンズ面反射を除去し、耐久性に優れた表面硬度、安定した特性などの特徴を備えた多層膜コーティングである。
Canon 公式サイトより
再現性が高くクリアな色合い、フレアやゴーストなどを抑えたシャープな描写など、高い描写性能はLレンズならではの特徴だと言えますね〜!
てつみー
特徴・メリット② 耐久技術「過酷な現場にも耐える堅牢性」
砂漠から極寒地まで、あらゆる環境のもとで動作するように設計されています。また、砂埃や雨の中でも使用できるように防塵・防滴仕様にもなっているので安心です。
プロの現場は実に過酷です。真夏の炎天下の中、屋外で一日中ロケを行ったことがありました。このとき、iPhoneは見事に高温で動かなくなってしまいましたが、カメラマンが使用していたLレンズは安定して撮影できていたのを覚えています。
特徴・メリット③ 駆動系技術「柔軟な操作性」
レンズ内にモーター駆動システムを設けることで、ロスを抑えAFの精度とスピードを上げていたり、ナノUSMと言われる小型のモーターを搭載し、動画などでも滑らかなフォーカス駆動を実現しています。
これによるメリットとして、素早く被写体にピントを合わせることが可能になっています。いま!と思った瞬間、シャッターチャンスを逃さずに撮れるというのは大きなメリットですよね。
一方でデメリットも(重くて高い!)
全てにおいて他の追随を許さないハイクオリティなLレンズシリーズですが、そのスペックゆえのデメリットもいくつかあります。
まず、かなり重いです(笑)高性能なパーツで構成され、堅牢性も担保する代わりにサイズや重量が大きくなってしまいがちです。仮に同じ画角のレンズで比較すると下記の通り。
EF50mm F1.8 STM→160g
EF50mm F1.2L USM→590g
なんと、およそ3.6倍ほどの重量になります。持ち歩く際にはちょっと大変ですね。。。
そして、金額もおそろしいくらい跳ね上がります。
EF50mm F1.8 STM→約14,980円
EF50mm F1.2L USM→約154,601円
こちらは10倍ほどの開きがありますね。
RFマウントのLレンズも登場!
また、2018年に発売されたEOS Rシリーズに搭載されている新型の「RFマウント」に対応したLレンズが登場しました。RFマウントは内径の大きさや通信速度の向上が特徴で、これまでに作れなかったF値2の標準ズームレンズや、コントロールリングによる操作性の向上を実現しました。
これからさらに進化を続けていくと思われますので、ますます目が離せません。
てつみー
まとめ
Lレンズシリーズの特徴、他との違いをまとめてみました。
◎Lレンズは描写力が高い!
◎Lレンズは過酷な現場でも耐える堅牢性がある!
◎LレンズはAF性能が優れていて、操作性が良い!
△Lレンズは高額で、重たい!
個人的に思うことですが、上記のようなスペックからは明確な違いというものがわかりますが、結局のところ写真の良し悪しは個人の主観で決まるという気もしています。
僕も1本持っていますのでメリットは感じているのですが、違いがよく分からないというという人は無理に買わなくてもいいんじゃないかなと思っています。決して安いものではないですし(笑)
Lレンズとその他のレンズのどこが違うの分からない!という方の参考になれば幸いです。
てつみー
それでは、また。
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