バルミューダ The Brew レビュー!価格も味も並じゃないコーヒーメーカー。4つの特徴をご紹介します。
こんにちは。てつみー (@te23_photohibi) です。
およそ6万円という高価格で世のオシャレ家電ファンを仰天させたBALMUDA(以下、バルミューダ)のコーヒーメーカー、その名も The Brew。
バルミューダが大好きで、今回も発売日にGETしました。
値段の高さもあり、散々迷った挙句に購入したのですが、出来上がるコーヒーが抜群に美味しくて、家に届いてからは毎日欠かさず飲むようになりました。
価格も味も普通じゃないバルミューダ The Brew。実際に使ってみた感想を踏まえながら詳しくレビューしたいと思います。
・The Brewはどんなコーヒーメーカー?4つの特徴を解説
・めちゃくちゃ高いけど、購入する価値はある?
・味は美味しいのか?
・The Brewの良い点、悪い点
・The Brewはこんな人におすすめ
バルミューダ The Brewについて
デザイン性が高く、一癖も二癖もある家電を数多く生み出してきたバルミューダ。
代表的なものだと、The Fan(扇風機)やThe Range(電子レンジ)などが人気を博しています。
熱狂的なファンが多く、僕も大好きなブランドです。
そのバルミューダが2021年に発売したのがコーヒーメーカーThe Brew(ザ・ブリュー)です。
商品の詳細スペックは以下のようになっています。
本体寸法 | 幅 140mm 奥行 297mm 高さ 379mm (取っ手含む) |
本体重量 | 約3.4kg |
電源コード 長さ | 1m |
最大容量 | サーバー…約500㎖ 水タンク…約490㎖ |
抽出時間 | 約4〜7分 ※モードや気温によって異なります カラー |
カラー | ブラックのみ(※2021年10月現在) |
価格 | 59,400円(税込) |
サイズや重量はさておき、特筆すべきはその価格。なんと59,400円です。
機能的には、コーヒー豆の充填やミルが付いているわけでもない、ただのドリップ式コーヒーメーカーがですよ…?
恐ろしく高い価格設定です…。
価格設定についてはTwitterなどでも物議を醸していましたが、さてはて…いったいどれくらい売れるのでしょうか(笑)
スターバックスとのコラボモデルも発売
2021年11月3日に、言わずと知れたスターバックスとコラボしたThe Brew限定モデルが発表されました。その名も、BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION。(長っ!)
STARBUCKS RESERVE®の世界観を踏襲したカッパー × ブラックのカラーリングがめちゃくちゃかっこいい!
渋い大人の世界観って感じがします。
コーヒーを淹れるモードもスタバの豆に最適化した、コラボモデルならではのメニューになっているようですね。
特別モデルでは、お店のおいしさを再現するために、STARBUCKS RESERVE®の豆に合わせた専用の抽出モードを搭載しました。
BALMUDA 公式サイトより
モードはHot/Iced、サイズはShort/Tallでご用意しました。お店でオーダーするようにその日の気分でお選びください。
価格は本家The Brewよりも5,500円ほど高く、64,900円(税込)。
コラボ料金が上乗せされているのでしょうか。
高いですねぇ…めっちゃかっこいいですけどねぇ(笑)
こちらの限定モデルはバルミューダ公式サイトから購入することができます。
購入までのストーリー
僕がThe Brewを購入するまでに考えたこと、そして、なぜ購入に踏み切ったのかを順を追ってお話ししていきます。
高すぎ!買わないという選択肢も。
2021年9月8日に公式発表されたThe Brew。その価格を見て、目ん玉が飛び出ました。
ご…59,400円?!!!!
発表前に僕が予想したのはこうでした。
①バルミューダのことなので、多機能なものは出してこないはず
②とはいえ、クセのあるこだわりポイントは絶対入れてくる
③シンプルなコーヒーメーカーであれば、バルミューダとはいえ価格は3万円台後半くらいに落ち着くのではないか
ちょうどコーヒーメーカーを買い替えたいと思っていたこともあり、予測の範囲内であれば、発表後すぐにポチろうと決めていました。
…が、ものの見事に外れます。
豆を保存しておける機構もなければ、当然ミルもない、ただドリップするだけのコーヒーメーカーで6万円は高すぎます。正直、こんなもん誰が買うねん、と思いました(笑)
バルミューダが大好きな僕ですが、さすがにこれは諦めかけました。
悩み続ける日々
欲しいけど、いくらなんでも高すぎる。こんなもの買ったら、友達からバカにされて陰口を叩かれるかもしれないし、親からも「無駄金ばかり使いやがって、このバカ息子が!」と縁を切られるかもしれません。
もうね、本当にめちゃくちゃ悩みました(笑)
欲しいという気持ちと、高い商品を「掴まされた」感に苛まれるのではないかという不安の間で、僕の決心はグラングランに揺れていました。
掃除機で失敗した過去
いくらなんでも怯えすぎじゃないか、と思ったあなたに聞いて欲しいのです。
何を隠そうわたくし、バルミューダの掃除機(The Cleaner)にデザインがカッコいいというだけで飛びついて大失敗した経験がありまして。
もちろん、デザインは良いのですが本体が異常に重いわ、ヘッドがデカすぎて使いづらいわで、ただのインテリア化してしまいました。(ほとんど使っていません)
そんな経緯もあり、若干のバルミューダ恐怖症に陥っていたワケです。
じゃあ買わなきゃいいじゃねぇかと思われるかもしれませんが、それでも欲しくなってしまうのがバルミューダ製品の魅力(もはや魔力)なんです。
二度と失敗してなるものかと、The Brewに関するネットの記事を読み漁り、BALMUDA 阪急うめだ本店に足を運んで実機を確認し、それでも最後の一歩がどうしても踏み出せない日々を送りました。
最後は寺尾社長の一言で根負け
そんな僕の背中を後押ししたのが、バルミューダ代表である寺尾社長の(ネット記事の)言葉でした。
社長自身は「激高(げきたか)ですよね、コーヒーメーカーとしては」と認めた上、「デザインの価値と味わいを両立させて一番コンパクトにしたのがこの価格。これ以上は1円も下げられなかった」とも語りました。
家電ASCIIのインタビュー記事より引用
さらに
現場から上がってきた「ステンレスのパーツをやめていいか」「メッキをやめてもいいか」などの提案はすべて却下。胸の中では、原案をめざすという方針を貫けるならむしろ10万円になっても作ってやるというくらいの気持ちでいたといいます。
家電ASCIIのインタビュー記事より引用
これを読んだ時に、不覚にもこう思いました。
カ・・・カッコ良すぎる!
そうでした、思い出しました。この「普通じゃいられない精神」こそがバルミューダを買う理由なのです。
価格が高くなることを承知の上で、デザインにも味にも一切妥協しなかったからこそ、ワクワクするプロダクトが誕生したのです。
クリエイティブとはそうあるべき、というマインドを叩きつけられた気がしました。
そして、満を辞してポチりました(笑)
The Brew をレビュー
ここからは、実際に使ってみた感想を踏まえてThe Brewをレビューしていきます。
まずは開封
外箱がなかなか大きいのですが、取り出す際は横にしてからになりますので要注意です。
同梱物一覧
無事に箱から取り出し、同梱されているものを並べてみました。
・本体(+ウォーターサーバー)
・コーヒーサーバー
・説明書
・計量スプーン
・ドリッパー置き台
・お試し用ペーパーフィルター
付属品:計量スプーンとドリッパー置き台
専用の計量スプーンも本体と同じ質感でカッコいいです。
とここで、気になる物体が。
説明書を読んでみると、コーヒーを入れた後にドリッパーを置いておくための台とのことでした。
付属品も、いちいちカッコいい!バルミューダのこだわりを感じます。
ドリップはペーパーフィルターで
The Brewには円錐型のペーパーフィルターが必要になります。
バルミューダの公式サイトから専用のものを購入することもできますが、100枚入りで660円とやや高額です。
市販のものでも代用可能ですので、スーパーやAmazonなどでGETするのが良いと思います。
市販の円錐型フィルターを使用可能です。サイズは、1〜4杯、または2〜4杯用と記載のあるものをご使用ください。
BALMUDA 公式サイトより
The Brew 4つの特徴
待ちに待ったバルミューダ!開封当日、夜中だというのに冷めやらぬテンションに身を委ねてコーヒーを作ってしまいました。
実際に使ってみて感じた、The Brewの4つの特徴をご紹介します。
特徴1. デザインが抜群に良い
これ本当にコーヒーメーカーなの?!と言いたくなるほど、デザインがカッコいいです。
さすがはおしゃれ家電メーカー!
置くだけで、家がたちまちオシャレ空間へとグレードアップします。
ビルドクオリティも値段相応で、高級感のある仕上がりになっています。
本体の大部分を占める黒いパーツはプラスチック製のようですが、表面はザラッとしたマットブラック。
汚れても簡単に取れる素材です。
一方で、金属部分はツルツルとしており、グロス感のあるメタリック調。
マットブラックの筐体に硬質なシルバーのパーツ。このコントラストがめちゃくちゃ渋く、男心をくすぐりますよね〜。
光とサウンドの演出もGood
個人的な意見ですが、バルミューダ製品って光の使い方が抜群に上手いと思うんです。
The Rangeの取手部分に仕込まれたライトや、音楽ステージの光をコンセプトにしたThe Speaker。その光が映し出すシルエットがいちいちカッコよくて惚れ惚れしちゃいます。
The Brewの光は本体上部、コンパネの左の方に付いていて、エジソン球みたいな濃いオレンジ色の光がやさしくホワッと光ります。
この光と、ドリップ中に奏でられる時計のような「カチ、カチ…」というサウンドが懐かしい感じでぬくもりを感じさせます。
コーヒーの香りと相まって、リラックス効果抜群です。
特徴2. スマートでコンパクト
スペックを見ると、本体サイズの幅が140mmとなっていることが分かります。
背丈はそれなりに高いのですが、コーヒーメーカーとしてはかなりスリムだと思いました。
・siroca…幅17cm
・The Brew… 幅14cm
数値上はたったの3cmですが、実際に並べてみるとかなりスリムに感じますよね。
また、350ml缶(幅6.6cm X 高さ12.2cm)も置いてみたのですが、幅は缶2本分、高さは缶3本分くらいのサイズ感です。
設置場所が省スペースで済むという点では、かなりポイントの高い特徴です。
特徴3. 操作が簡単で分かりやすい
操作パネルは上部にまとめられており、メニューもシンプルでわかりやすいです。
用意されているメニューは次の通り。
・ICED…スッキリとしたアイスコーヒー用
・STRONG…濃く強いコーヒー用
・REGULAR…クリアなレギュラーコーヒー用
コーヒー豆と水をセットしたら、MODEボタンでコースを選ぶ→CUPSボタンで杯数を選ぶ→STARTを押す。
たったこれだけ!
操作に関しては、説明書を見なくても分かるくらいシンプルです。
特徴4. お手入れが楽
本体背面のウォーターサーバーは取り外すことができますので、セッティングも掃除もしやすくなっています。
コーヒーメーカーのパーツとしては汚れやすい部分ですので、マルっと洗えるのは助かります。
内部清掃も簡単!
操作パネルに「Cleaning」というメニューがありますので、本体内部の清掃も機械任せでOK!
細かな操作方法は割愛しますが、1ヶ月に1回程度の簡単な作業で内部を綺麗に保てるというのは、とてもありがたいですよね。
気になる味について
ここからは、肝心の「味」についてお伝えしていきます。
強くてクリアな味わい
個人的な感想から言うと、めちゃくちゃ濃いコーヒーが出てくるという印象でした。と言っても、苦いとか渋いということではなく、後味スッキリでゴクゴク飲めちゃう感じです。
念のため、sirocaのコーヒーメーカーやハンドドリップでも淹れて飲み比べてみたのですが、味の深さとクリアさは圧倒的にThe Brewが上回っています。
しっかりとコーヒーの味を楽しめている感じがして、個人的にはとても美味しいと感じました。
特におすすめなのはアイスコーヒー
The Brewを手に入れたら是非試して欲しいのがアイスコーヒー。
あらかじめコーヒーサーバーに氷を入れ、メニューの中にある「ICE」で作ることができるのですが、これが特段よく出来上がります。
この商品の得意技であるスッキリ・キレ・クリアという点が引き立っていて、めちゃくちゃ飲みやすい!!
まるで水出しコーヒーのようなスッキリとした味です。
味づくりの秘密は、独自の抽出方法にアリ
この味をブレなく出すのに相当長い年月を費やしたそうですが、どうやら抽出方法に秘密があるようです。
クリア ブリューイング メソッドで緻密な温度管理
The Brewのドリップ時に、裏でいい仕事をしてくれているのが「クリア ブリューイング メソッド」。
小難しい横文字でよく分からないと思うのですが、言い換えると「めっちゃ緻密な温度管理」という感じです。
コーヒーマニアのバルミューダ社員さんの研究を元に、抽出や蒸らしに最適な温度のお湯を瞬時に沸かして注ぐという方法を編み出したのだとか。
たしかに、ドリップの様子を見ていると、注ぐお湯の量や温度、タイミングが緻密に計算されている感じがします。
この緻密な作業を、いかなる状況でも再現してくれる賢いコンピューターが内蔵されているそうで、安定して同じ味を作り上げられるようになっています。(この高価格設定はコイツのせいだと思われますw)
バイパス方式でコーヒーをお湯割りに
もう一つの特徴がバイパス方式という仕上げ方法。
The Brewには、給水タンクからコーヒーサーバーへダイレクトにお湯を注ぐためのバイパスが付けられています。
粉から濃いめの原液を抽出し、お湯で割ることで最適な濃度に仕上げるという少し変わった方式を採用しています。コーヒーから雑味が出てしまう直前でドリップをやめ、お湯で割ることでスッキリとした飲み口に仕上げているのですね。
抽出が終わったら、サーバーを軽く揺すって混ぜると味が安定します。
The Brewの良い点・悪い点
The Brewの良い点と悪い点を一覧にまとめました。
- デザインが抜群にカッコよく、置くだけで様になる。
- 自宅でハイクオリティなコーヒーを楽しめる。
- スリムなので、狭い場所にも置きやすい。
- 簡単な操作でコーヒーが作れるので、毎日でも続けやすい。
- お手入れが楽なので、衛生的。本体を清潔に保てる。
- 本体価格が高すぎるので、コスパ面では負担が大きい。
- コーヒー豆を充填したり、電動ミルのような便利機能はついていない(フルオートのものが欲しい人には向かない)。
- 背丈が高い上に操作パネルが上部に付いているので、低い棚には設置できない。
- カラバリが黒しかない(2021年10月現在)ので、白色の家電が好きな人は導入しづらい。
以上も踏まえて、以下のような方にはThe Brewをおすすめしたいと思います。
・コーヒーメーカーのデザインにこだわりたい
・運用が楽なコーヒーメーカーが欲しい
・毎朝コーヒーを飲みたい
・ハンドドリップは面倒くさいけど、美味しいコーヒーを飲みたい
・水出しコーヒーみたいなスッキリしたアイスコーヒーが好き
まとめ
バルミューダ The Brewを実際に使ってみた感想を踏まえてレビューしました。
デザインはもちろんですが、味の方も非常にハイクオリティなコーヒーメーカーです。
個人的には、めちゃくちゃ満足しています!
ネックは値段の高さですが、それに見合った価値を提供してくれる製品です。
値段で迷っているなら、思い切って飛び込んでみても後悔はないと思いますよ〜!
毎朝のコーヒータイムをアップグレードしてくれること請け合いです。
それでは、また。
COMENT
コメント一覧 (2件)
丁寧で詳細なレビューありがとうございます!そして初めて訪れましたが、お写真も素敵でとても心地よく読ませていただきました。購入迷っていたので大変参考になりました(まだ迷いますが笑)
一点、掃除機の件が気になりましたので追加でコメントさせてください。私も何点かBALMUDA製品を持っていますが、中でも掃除機は「私の掃除体験を変えた」と言っていいほど感動した使い心地でした。それまで重たいdysonのコード付掃除機を引っ張り出していたのが、思いついた時にモップのようにさっと手に取ってワイパーのようにクルクルと自在にかけられる。確かにヘッド部分は重いのですが、電源を入れた時点で浮き上がるので、掃除機をかけている間はとても軽いかけ心地です。「重い」と書かれていたので、もしかして初期不良?と思ってしまいました。
※私、過去にレンジで2回初期不良で交換したことがあります…初期製品はあまり安定しないブランドだと思っているので、おせっかいですがコメントさせていただきました。
Elさん
コメントありがとうございます!
参考にしていただけて嬉しい限りでございます。
コーヒーメーカー、かなり高いですが美味しいコーヒーが飲めますので、ぜひ(笑)
掃除機に関しましてはおっしゃる通りで、掛けている時はホバー感があり軽く動かしやすいです。(ので、きちんと動作していると思います)
気になったのは、ちょっとした段差を超えるために持ち上げたりするときの重さでして^^;
ラグなどはめくれてしまうので、掃除機をちょっと持ち上げるのですが、その時に「いよっ!」という感じで力を入れないといけないのが意外とストレスになってしまうなぁという印象でした…。
BALMUDA製品はいつもワクワクさせてくれるので、毎回新作が楽しみですよね〜!