今さらだけど、FUJIFILM X-H2を買ってみた。
こんにちは。てつみー (@te23_photohibi) です。
これまで散々、カメラ(特に写真機)についてはCanon一筋で来ていた僕ですが、このたびFUJIFILMのフラッグシップ機であるX-H2を購入しました。
このカメラは2022年に発売されたもの。若干の今さら感が否めないところはあるのですが、個人的にはこの世代のカメラは今が買い時な気もしています。
その理由も含め、どういった心境でこのカメラにたどり着いたのか、経緯などをお話しできればと思います。
Canonが素晴らしいことは
もう十分わかった
まず前提としてのお話ですが、僕はゴリゴリのCanonユーザー。
ここ2年くらい、カメラはEOS R5(2020年発売のフラッグシップ機)に「L」の付くズームレンズを揃えたことで大いに満足していました。
しかし、運用から約2年が経過して、自分にはそれがやや過剰であることに気がついたのです。
おっそ!
当時は仕事で撮影する機会も多く、必要に駆られて揃えたRF70-200mm F2.8LやRF14-35mm F4Lなどのレンズも、最近ではほぼ使っておらず、防湿庫の肥やしと化していました。
もちろん、いずれも素晴らしいレンズなのですが、いかんせん使う機会がありません。これなら、いざという時だけレンタルすれば十分に対応できるんじゃね?という事実が発覚したわけです。
結局のところ、ときめきたい
これまでにEOS 6D mark II→EOS RP→EOS R6→EOS R5とグレードアップし続け、Canonのカメラがいかに素晴らしいかを時間をかけて実感してきました。
やはり、AFのスピードや安定感、画質の綺麗さはピカイチです。これは紛れもない事実で、仕事で使うなら間違いなくCanon一択です。
そのあたりは以前の記事で語っていますので、お時間がある方はこちらも読んでみてください。
一方で、趣味性という観点で考えた時にはどうだろう?これに関しては、ここ最近のCanonにはあまりワクワクさせてもらえてないなぁと思っているのが本音です。
R5 mark IIやR1の発売も心待ちにしていたものの、個人的にはあまり刺さるものがありませんでした。
カメラに対しては、いつだってときめいていたいものです(笑)
というわけで、一旦「Canonの素晴らしさは十分にわかった」と自分を納得させた上で、「使わないレンズを手放して趣味性の高いカメラを持ったが楽しいに決まっている」という屁理屈をこね、EOS R5 + RF24-70mmの王道セットだけは残す形で新機材を導入する方針を固めました。
なぜいま、
FUJIのX-H2なのか?
そこで目をつけたのがFUJIFILM。
実は数年前にX-E4やX-S10をレンタルで使ったことがあり、色味や画の柔らかさが個人的な好みに近いとは感じていました。
ただ、僕の場合ごく稀にですが仕事でカメラを使うこともあるので、そういう観点でCanonほどの信頼には値しないという思いを捨てきれずにいましたし、なにより今更APS-C機に戻るのもなぁ…というネガが働き、なかなか購入するまでは至らない状況が続いていました。
そんな状況において、X-H2に辿り着いた最大の理由は「このカメラなら、ワンチャンFUJIFILMに一本化できるかも」と感じたことがきっかけでした。
あわよくば、仕事も趣味もFUJIFILMでまかないたい…というスケベ心です(笑)
スペックではなく、写真を撮る体験の質を上げたかった
カメラに趣味性を求めたいと前述したのですが、結局のところ「自分がアガる写真を撮れること」が大事だと思っています。
逆説的に言うと、例えばSNSなどで見かけて感動した写真があったとして「これはAFの性能が◯◯で、画素数が◯◯だな」とかいう感想って出なくないですか?(少なくとも僕は出ないです)
つまり、スペックよりも、得られる体験の方に主観を置いています。その体験の質を上げてくれるカメラが欲しいと最近では強く感じていました。
スペックを求めるのは、仕事の時だけでよいと判断しました。
その観点で振り返ると、割とFUJIFILMで撮られた写真に感動した記憶が多いことに気づき、趣味性と言うベクトルで考えると賭けてみる価値は十分にあると思いました。
X100VIを通じて気づいたこと
もう一つ、ターニングポイントになる出来事がありました。2024年の3月に偶然にもヨドバシカメラの抽選に当たり、発売日にX100VI(FUJIFILMの高級コンデジシリーズ)を手に入れることができたのです。
それから約7ヶ月間使用してきましたが、これが実に良いカメラでした(それについては、また別の記事でお話ししようと思います)。
X100VIに対して感じた素晴らしさは主に2点あります。
(1)めちゃくちゃ軽量コンパクト
いままではAPS-C機であることをネガティブに捉えていましたが、それによりもたらされる軽量・コンパクト設計が、実はカメラを持ち歩くモチベーションにただならぬ影響を及ぼしてくれることに気づきました。
久しぶりにAPS-C機を使ったのですが、こんなに軽かったっけと驚きました。
・EOS R5 + RF24-70mm F2.8L→1,638g
・X100VI→521g
まぁ、それぞれ使う意図やシーンも違いますし、かたやコンデジなので比較するようなものではないのですが、日常的に持ち歩くカメラとしてはX100VIが圧倒的に優位です。
実際、R5を毎日持ち歩こうという気はかなり失せました。やはり、軽くて小さいというのは正義なんですね。改めて思い出しましたし、深く理解しました。
(2)画質がかなり良かった
さらに、画質も侮れません。想像していた何倍も表現力が高く、最新のXシリーズに搭載されているセンサー&プロセッサーが生み出す画づくりには大いに惚れ込みました。
FUJIの代名詞とも言えるフィルムシミュレーションも撮影時のテンションに及ぼす影響が大きいですし、Canonと比較して柔らかな描写が得られるというのも新鮮でした。稀に溜め息が出るような美しい色味の写真が出てきます。
賛否が分かれるメーカーですが、僕はかなり好きな方です。
あとは、僕の用途で言うと旅や日常のスナップがメイン。ブログやSNSなどのモニター上を主戦場とするのであれば、まったくもって遜色ないクオリティと言えます。
FUJIFILMの
フラッグシップ機をチョイス
上記を踏まえてどのモデルがいいか悩んだのですが、FUJIFILMの本気を見られるフラッグシップ機を使ってみたいと思ったのでX-H2を選択しました。
外観はまぁまぁカッコイイ
FUJIFILMの魅力の一つとして、見た目がカッコイイというのがあります。X-H2も無骨な佇まいで、THEカメラって感じがして良いんですよねぇ。
見た目だけで言うとX-TシリーズやX-Eシリーズも相当かわいいです。というか、本当は圧倒的にそっちの方が好みです(笑)
ただ、目的が旅行や日常で質の高いスナップを撮りたいという点。さらに、あわよくば仕事のメイン機にできないかという検証もかねています。
あとは動画もしっかり撮れるといいなぁと。
というわけで、ここからのジャッジはスペックに頼りました。ある程度の安定感と機動力は担保しつつ、8K動画が撮れたり、EVFの解像度、CF-Expressカードに対応しているなど、性能面で最も優位性が高いX-H2をチョイス。
しばらく運用してみてハマれば、FUJIFILMに完全移行してX-T5やX-Eシリーズを買い足すかも知れません。
清く正しいカメラ遊びができそう
もう一つ、価格面の後押しもありました。X-H2をマップカメラで見てみたところ、なんとボディのみで20万円ちょいくらいで出ているではありませんか。APS-C機とはいえ、フラッグシップ機がこの価格で買えることには少し驚きました。
まぁ、そもそも最近のFUJIFILMは価格が高騰気味なので。
少し話が逸れるのですが、実は当初、アップグレードするのであれば中判デジタルという選択肢もあって、その最有力候補が同じくFUJIFILMから発売されているGFX100Sでした。
しかし、このシリーズはとにかく価格が高いのがネック。中古とはいえ、一世代前のGFX100Sはボディだけで40万円を超えていました。レンズも同様にいちいち高く、ここまでいくとさすがにR5やRF24-70も手放さないといけなくなってきます。
保険なしでいきなり完全移行するのはさすがに怖い…。
というわけで、あくまで安全網は残したまま、新たな可能性を探れる前提のプランに収まりました。
ざっと見渡してみたところ、XFレンズは価格も控えめなものが多く、SIGMAやVoigtlanderなどのサードパーティ製Xマウントレンズも安価で出ていますので、過度な経済負担もなくカメラ遊びができるんじゃないかなと思ってます。
まぁ、沼り始めたらどうせお金は溶けていくのですけどね(笑)
余談ですが、あわやライカに手を出すかもしれないメンタルに陥ったターンもあったのですが、こちらもGFX以上にお金がかかる上、趣味性が強すぎて仕事では使えません。
仕事でも趣味でも使えるカメラという点では、X-H2はなかなか良い選択だった気がしています。
まとめ
今さら感はあるけど、X-H2を買ってみたというお話をしました。
これから積極的に使い込んで、更新がおろそかになりがりなインスタアカウントにも載せていこうと思いますので、ぜひまたチェックしてみてください。がんばります。
それでは、また。
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