道の駅シリーズvol.8 -宇陀路室生で日本最古のうどんを愉しむ-
こんにちは。てつみー (@te23_photohibi) です。
全国各地の道の駅をご紹介していくシリーズ。第8弾は奈良県宇陀市にある「道の駅 宇陀路 室生」のご紹介です。
道の駅 宇陀路室生について
訪れたのは奈良県の北東部に位置する宇陀市。
奈良といっても、あと2km東に進めば三重県に入るほどの県境です。
施設概要は以下の通り。
所在地:宇陀市室生三本松3176-1
TEL:0745-97-2200
FAX:0745-97-2300
◎みやげ物売場
9時~18時
◎レストラン
10時~18時(ラストオーダー17:30、水曜定休)
◎農産物直売所(こもれび市場)
4月20日~9月:8時~17時
10月~4月19日:8時~16時
※いずれの施設も年末年始は休業です。
◎駐車場
33台(大型車4台/普通車29台)
◎公衆電話
1台
◎トイレ
男性×6
女性×6
◎身障者設備
トイレ×1
駐車場×2台
※トイレ・駐車場・公衆電話は24時間利用可
◎喫煙所
あり
道の駅 宇陀路室生は国道165号線沿いに面しており、2車線ほどの細い道の割に交通量はそこそこ多い印象。名張の市街地まで抜けていくための幹線道路になっているのでしょう。
駐車数33台と、道の駅としては少しコンパクトな敷地面積。
南側には、名張川へと続いてゆく宇陀川の景色を楽しむことができます。
道の駅といえば車で訪れるものですが、すぐ近くに近鉄大阪線が走っており「三本松」という駅から徒歩5分(約400m)でアクセスすることも可能。
やや話が逸れますが、宇陀市が擁する国道165号線には初瀬街道の異名がついており、江戸時代にはお伊勢参りで多くの庶民が立ち寄る宿場町として栄えたそうです。
歴史的な背景の深い道路なんですね。
巨大な銀の玉がお出迎え
道の駅に入ってすぐ、嫌でも目に飛び込んでくる直径約2mほどの巨大な銀の玉。
これでもかと言わんばかりにピカピカに磨かれた鏡面には、周りの景色や空が映り込んでおり、一瞬目がおかしくなったような錯覚に陥ります。周辺には、記念撮影を行う多くの人たちも。
一体ぜんたい何事か?!とソワソワしました。
やや怪しげな雰囲気を漂わせるこちらのモニュメント。気になって調べてみると、ずいぶんと立派なアート作品でした。制作者は、今は亡き彫刻作家の井上 武吉氏。その代表作である「my sky hole」というシリーズがこの銀の玉の正体。
そして、なんとこのモニュメントの下には地下空間があり、回廊を通じて降りていくことができるそうです。
鏡面の球体彫刻のある広場から薄暗い円形の地下回廊を光を求めて降りて行くと、瞑想空間にたどりつきます。光の明暗、静寂さが効果的な空間をかもし出しています。ここでは、宇宙のことを考えたり、死と生や空間と時間を体で感じることができます。この独特な異次元を経験してみてください。
道の駅 宇陀路室生 公式Webサイトより
残念ながら、僕が訪れた日はすでに閉館していました。
お土産屋さんとレストランもあり
メインとなる施設は、片流れ屋根が特徴的な「森の回廊館」。
入り口には奈良県を代表するあのキャラクターが。
大きなマスクをしてお出迎えしてくれました。
中にはお土産売り場と、和風レストランが入っています。
このあと、詳しくご紹介していきます。
写真を撮るのをすっかり失念してしまいましたが、喫煙所は建物に向かって右方向にあります。
このご時世には珍しく、間仕切りなどは設置されていませんでした。
喫煙者としては、囲いがある方が周りの目が気にならずに済むのですが、まぁ吸えるだけでもありがたいので贅沢は言いません。
和風レストラン「青葉の庄」
さて、いよいよメインの施設紹介に移ります。
先ほどご紹介した「森の回廊館」へ入り、すぐ左手にあるのが和風レストラン「青葉の庄」です。
夕方にさしかかり、小腹が空いていたので軽食をいただくことにしました。
店内は意外と広い
青葉の庄は、見かけの印象よりもキャパシティが大きく、4人掛けのテーブル席が10卓くらいはありました。さらに、店の奥には座敷も。障子で間仕切れば完全個室として宴会が開そうな佇まいです。
訪れた際、お客は僕たちだけでしたので、お好きな席へどうぞと通されました。
つくづく悪い癖だなと思うのですが、こういうときに決まって気にしてしまうのが光の具合です。この日もご多分に漏れず、写真を撮るために日当たりの良い席を物色。すると、たったひとつだけ、嘘みたいに綺麗に陽の差し込んでくるテーブルがありました。
神のお告げかなと思うくらい、もう本当にそこだけ。宇陀川の景色もよく見える窓側の席、ここが良い。
ただ、そこには先客が残していった食器類が…。
とはいえ、他の席ではいい写真が撮れないだろうと判断し、残置されていた食器類を隣の席に移動させることに。
その様子を見た店のおばちゃん。「散々空いている席があるのに、なんでわざわざそこに座るの?」と行った具合で、うんざりしながらテーブルを除菌してくれました。
写真のためなんです。ごめんね、本当(苦笑)
日本最古のうどんを愉しむ
盛大におばちゃんの機嫌を損ねましたが、気を取り直してメニューを選びます。
腹が減ってはなんとやら。
ざっとメニュー表をさらってみると、ひときわ目を引いたのが「餺飥うどん」。
道の駅で出会う、未知の食べ物。なんだかよく分からないロマンを感じ、これに決めました。
昔の人々が食していた「餺飥うどん」は、うどんの元祖ともいわれ、小麦粉に米粉や山芋の粉などを混ぜた平麺に、醤(ひしお)をつけて食べていたようです。
菊一文珠四郎包永ブログより引用
程なくして、運ばれてきたうどんをみてビックリ!
極太の平麺が桶の中にぎっしりと詰め込まれていました。
これが日本最古のうどん。
麺だけを食べると、小麦粉のような香りがふわっと広がります。味はしませんので、添えられてきたおつゆに浸けていただきます。
麺自体は柔らかい食感で、なめらかな口触り!僕の記憶だと「きしめん」に近いように感じました。
お会計の際に気づきましたが、レストランのレジ横では自宅でも餺飥を楽しめるセットが販売されています。
普通に美味しかったので買って帰ろうかと思ったのですが、その前に消化すべき麺類が山ほど家にあるのを思い出して断念。
調べてみると、三輪山勝製麺のオンラインストアでも同じものが購入ができるようですので、試してみたい方は是非。
それにしても、うどんの記事が多めな筆者。
あまり意識していませんでしたが、実は結構好きなのかもしれません。
充実のお土産屋さん
小腹を満たした後は、お土産屋さんに立ち寄ります。
入り口に「吉野路、伊勢路」と書いてあるので、宇陀路も含めてゆかりの品を集めてきているのでしょうか。決して巨大とは言えない売り場に、かなりの数の商品が並べられていました。
ひとつひとつを丁寧に見ていけば、おみやげを漁るだけも十分な時間楽しむことができそうです。
とはいえ日の暮れないうちに帰りたかったので、物色もそこそこにめぼしいものをいくつか選んで、自分たちへのお土産にしました。
ちょっと脱線:卵かけご飯の話
吉野MICA卵は422円という高級品でしたが、翌朝の朝食に卵かけご飯にしていただくと、とてつもない濃厚な旨みでした。
ついでにご紹介しますが、この「白トリュフ香るしょうゆ」も抜群に美味しいです。トリュフの香りで味にコクが出て、いつもの卵かけご飯がワンランクUPします。
今回は卵もワンランク上だったので、相乗効果で上質さの階段を駆け上がりました(笑)
こちらのしょうゆは、道の駅シリーズのVol.2で紹介した 針T・R・Sで購入することができます。
販売元である伊賀越は奈良のお隣・三重県の企業さんで、300日間熟成させる「天然醸造」を売りにした醤油やお味噌、漬物などを開発されています。
そんな伊賀越が並々ならぬこだわりを持って取り組んでいるのが、卵かけご飯用の調味料。
三度のメシより卵かけご飯が好き(?)な僕は、いつもこちらの醤油を愛用しています。
こんなんなんぼあってもいいですからね。機会があれば、ぜひお試しください。
まとめ
道の駅「宇陀路室生」のご紹介でした。
巨大な銀の玉アート、日本最古のうどん、豊富なお土産を楽しみに、ぜひ立ち寄ってみてください。
道の駅 宇陀路室生のアクセス情報
〒633-0317 奈良県宇陀市室生三本松3176-1
・近鉄大阪線「三本松駅」下車 南西へ約400m 徒歩5分
・名阪国道小倉ICからやまなみロードを南へ約9km、国道165号を東へ約2km。所要時間約25分
それでは、また。
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